度会の山を越えて、伊勢でラーメンを食う〜ポケふた巡りサイクリング〜
さあ、宮リバー度会パークを起点に
青空だった。少し肌寒いが白い雲がぽかぽかと浮かんでいて、四月の朝らしい気持ちのいい天気だ。
宮リバー度会(わたらい)パークの駐車場にOutbackを停め、荷台から相棒を降ろす。

タイヤの空気を確認して、ヘルメットをかぶって、BrytonのサイコンにルートをセットしてGOだ。
こいつのナビがいつも優秀で、山道の細い分岐でも迷わず案内してくれる。
事前にルートを引いておけば、あとは画面の矢印に従うだけでいい。
サイクリングの相棒としてすっかり信頼している。
さぁ、行くか。
公園内で、まず1個目のポケふたを確認する。ミジュマル、マリル、ネンドールが描かれたふただ。
度会の川沿いの風景を背景に、三匹が並んでいる。
「わたらい」の文字も誇らしげだ。

今日の目標は、この度会から伊勢にかけて散らばるポケふたを4枚コンプリートすること。
走行距離はおよそ四十一キロ。のんびり行こう。
今日一番の坂と、山越えの解放感
最初の山道に入ると、あたりが静かになった。木々の間を縫うように道が続き、これはこれで悪くない。
勾配もそこまできつくなく、「まあ余裕だな」と思いながら進んでいた。
……が、それは最初の話だ。
川沿いの道をしばらく走ったあと、二度目の山越えが待っていた。
こちらが本番だった。勾配は最大12%。
ギアを一番軽くして、立ち漕ぎして、それでもペダルが重くなって、最後は自転車を押して歩いた。アワイチの峠越えを思い出す。
峠を越えた瞬間、風がすっと抜けた。
視界が開けて、緑の斜面が広がる。
じわりと汗が引いていく。
この瞬間のために坂を登るのだと、毎回思う。

ごかつら池、アスピア玉城、そしてポケふた
山を下りきると、ごかつら池どうぶつパークの入口に出た。
家族連れが何組か入っていくのが見えた。
子どもの声が聞こえて、平和な休日の空気だ。
俺は中に入らず、入口近くで2個目のポケふただけを確認する。
ゴマゾウ、グルトン、ドジョッチ。どこかのんびりした顔ぶれが、この場所の雰囲気に合っている。

そこから東へ進み、アスピア玉城へ。
ここは、温泉と特産品(玉城豚・地野菜)を楽しめる複合観光施設らしい。
ここで3個目のポケふた発見。

ミジュマルとバネブーのふただ。施設の中は観光客で賑わっていた。
トイレだけ借りて、すぐに出る。
正直、頭の中はすでにラーメンのことで占領されていた。急ぎたい。
開店直後に行かないと混むと予想。早く行かねば。
蔵deらーめんの伊勢味噌と、外宮前のラストポケふた
東へと進み、度会橋(わたらいばし)を渡って伊勢の街中へ入る。川を越えると、なんとなく空気が変わる気がした。観光地の匂いというか、人の多さというか。
蔵deらーめんに着いたのは十一時十五分。開店直後のはずなのに、すでに順番待ちが出ていた。「やはりか」と思いながら列に並ぶ。
十五分ほど待って、ようやく店内へ。

注文したのは伊勢味噌炙りチャーシュウ麺と、伊勢たまり唐揚(小)。


麺はもちっとした食感で、スープによく絡む。
伊勢味噌のコクがしっかりあって、炙ったチャーシュウの香ばしさが追いかけてくる。
かなりこってりしているが、しつこいほどでもない。
いい塩梅(あんばい)だ。旨い!
唐揚げは期待しすぎたが、普通に美味しい甘辛い醤油味で、こんなもんだなぁ、という感じだったが、ラーメンがめちゃくちゃ旨ければそれでいい。
腹は満ちた。あとは帰るだけだ。
外宮前に寄って、本日最後のポケふたを発見。
リーシャン、ヒトモシ、ミジュマルが描かれたふた。
伊勢らしい背景の中、相棒の自転車と並べて一枚撮った。周りは観光客だらけだ。

十三時前にスタート地点へ戻り、そこから一時間半かけて自宅へ。
四枚コンプリート。振り返れば、山あり、川あり、動物園あり、ラーメンあり、神社ありの一日だった。
観光客向けに整備されたルートではなく、地図を見ながら自分で引いた道を走る。
それが性に合っている。
また来るだろう。次はポケふたではなく、別なものを探しに。
●走行データ
走行距離 41.5km
走行時間 2時間15分
獲得標高 331m

