散歩

日野散歩 ― 秋の陽気と黄金色の午後

今日は自転車じゃなく、歩きにした。
たまには足でゆっくり景色を拾っていくのも悪くない。
車を走らせて日野町の松尾公園へ。駐車場に入ると、秋の陽気に誘われた家族連れがたくさん遊んでいた。
子どもたちの笑い声が、空気をふわっと軽くしている。

ウィンドブレーカーは着ず、そのまま歩き出す。
日差しがやわらかくて、ちょうどいい。風もない。
半月板を痛めて以来、無茶は禁物。今日はゆっくり、30分くらいの散歩にしておこう。

狭い路地を抜けて歩いていると、お寺に出た。
東本誓寺(ひがしほんせいじ)。
いつもは誰もいない静かな場所だが、今日はちらほら人影がある。みんな紅葉と銀杏を見に来ているようだ。

境内に入ると、銀杏がちょうど見頃で、まぶしいくらいの黄金色に輝いていた。

青空を背景に、枝先まで光っている。
紅葉も所々きれいに色づいて、古い建物とよく調和している。
昨日見た寺より、今日の方が紅葉はずっと見応えがある。
穴場スポットだな、とひとり納得する。

紅葉と銀杏をしばし堪能して、再び日野の街を散策。
のどかな家並みを越えて松尾公園に戻ると、ここも紅葉がしっかり色づいていた。
鮮やかな赤がちらほら混じって、池のほとりに腰を下ろすと、水面に映える木々の色がゆらゆら揺れる。

日差しがあたたかく、じんわりと背中に染みる。
風景も、時間の流れも、全部のんびりしていていい。

しばらく秋の日差しに身を預け、満足して車に戻った。
なんてことのない散歩だけど、こういう午後がたまらなく好きだ。