雑感

本当に新聞は不必要でしょうか?

日本新聞協会が発表している新聞発行部数を見ると、2000年には5370万部だったのが、2018年には3990万部まで、26%も減少しています。
単純に考えると、読む人が4分の3に減ってしまった、ということでしょうか。

新聞の発行部数

最近は、「ニュースはテレビとネットで十分、新聞なんかいらない!」という方が多いようです。
朝、新聞を読む時間なんて無い!スマホがあれば、通勤途中の隙間時間でニュースをチェックできる!ということでしょう。
確かに、世間で起こっていることを知るだけであれば、テレビとスマホなどのネット情報だけで十分でしょう。

しかし本当にそれだけで十分なのでしょうか?
テレビは視聴者に受けそうなニュースに偏りがちになり、ネットでは自分の知りたい内容を検索して見る事になります。

新聞にはテレビやネットのトップニュースで取り上げるニュースだけでなく、様々なニュースが掲載されています。
また、ニュース以外にも様々な情報が詰め込まれています。

私は、時間のない平日は、見出しと気になった記事をざっと見てから会社に行きます。
大きな紙媒体なので、ざっと見て気になったところだけ読む、ということが短時間で可能になります。
紙をめくる、斜めに視線を走らす、というのは新聞ならではでしょう。
休日や、帰宅後の時間に余裕があるときには、詳細に記事を読みます。

テレビが取り上げるトップニュースだけでなく、地域、経済、政治、海外のことなど、分野別に様々なニュースが掲載されています。
また、おでかけ情報、書評、料理レシピ、漫画、特集ページ、悩み相談など、ニュース以外の様々な記事が掲載されています。
実用的で役立つ記事もありますし、関心が無かったテーマなのに、紙面上で目に付いて読んでみたら面白かった、ということもあります。

ただ、気をつけなければいけない点があります。
新聞社によって方針・思想が違うため、記事にはそれらのバイアスがかかっている、というのは常に注意が必要です。
一般的に言われるのは、朝日・毎日→読売→産経と、保守色が強まっていきます。
気をつけなければいけないのは、テレビやネットも一緒ですが・・・
様々な情報源に触れ、メディアリテラシーを磨いていかなければいけません。

新聞には、様々な記事が大きな紙面上に集合していることにより、様々な知識を横断的(?)に得ることができます。
自分にとって有用とは限りませんが、関心が無かった分野の知識を得ることもできます。
読み物として、新聞は圧倒的に面白いのです。

様々な分野の知識を得ることにより、物事の捉え方、考え方に少しずつ影響していくはずです。
一般常識を持つ社会人として、教養を高めるため、新聞購読は必須と考え、私は購読を続けます。