実用書を読むことが多いのですが、久しぶりに小説を読みました。
池井戸潤さんの「鉄の骨」です。
建設業界の「談合」をテーマにしており、クライマックスの談合入札に向かって様々な物語が収束していき、ラストであっと驚く結果となります。
ただ、残念だと思ったのが1点。
クライマックスまではとても面白かったのですが、最後のエピローグが少し物足りなかったと感じています。
私も、「談合」は必要悪だと考えています。
建設業界だけでなく、様々な分野で談合は存在していたはずです。
談合システムがないと、価格のたたき合いになり、結局は全体的に損することになると思います。
現在の社会は、談合が無くなりつつあるため、それがデフレの一因になっているのではないかと考えています。
フェアな競争、と言えば聞こえはいいのですが、競争だけでは共倒れになってしまうのではないでしょうか。
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