アメリカの株価が好調です。
コロナショック後、相次ぐ経済政策で株価はV字回復し、その後は順調に上昇トレンドを描いています。
大幅な調整があるたび、そろそろ下落トレンドに突入するという声が聞かれますが、しばらく調整した後は何もなっかったように、再び上昇を始めます。
長期トレンドを見ると、見事な上昇カーブですが、さすがにここ最近の上昇は行き過ぎている感じもします。
なにかをきっかけに下落するのでしょうか?
確実に言えるのは、株価が上昇するか、下落するか、未来のことは誰にも分からない、ということです。
一方で、技術革新(イノベーション)は間違いなく進んでいきます。
後退することはありません。
しかも、異なる技術の「融合」によって、イノベーションのスピードは増していくことでしょう。
その結果、技術革新の中心に存在するアメリカ企業の収益は爆発的に増大し、それは株価に反映されていくのではないでしょうか。
あくまでも私見ですが。
今は、それらの事実を株価に織り込んでいく過程にあるため、株価は大きく上昇しているのだと、私は考えています。
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』を読み、現状のマーケットの強さが分かった気がしました。
1.アメリカマーケットにおける堅調な株価上昇
S&P500の長期チャート(5年)を見てみましょう。
コロナショック等の下落もありますが、まさに「右肩上がり」の綺麗なチャートです。
しかも直近1年は、上昇スピードが大きくなっています
これは、新型コロナ感染症拡大による経済への影響を食い止めるために米金融当局が打ち出した異次元の緩和の影響でしょう。
金融緩和により投資マネーが増大しており、上昇が見込める株式市場にマネーが流入しているのです。
これはバブルなのでしょうか?
2.技術融合によるイノベーションの加速
一方で、技術は加速的に進歩しています。技術革新にバブルはありません。
コンピューターの性能向上によりIT企業は大きく成長しています。
GAFAMはその代表でしょう。
AI(人工知能)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)は日々進歩しています。
近年見られる技術加速はITに留まりません。
ドローン、ロボット、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、材料科学、センサー、3Dプリンター、ブロックチェーンなど、技術革新のスピードはどんどん加速しています。
その加速ぶりは怖いくらいです
さらにこれらの技術は、他の技術と融合することにより、さらに革新スピードが加速します。
電気自動車とドローンが融合すれば、もはや空飛ぶ車は夢物語ではなく、現実に開発は進んでいるのです。
このように技術革新が進んでいけば、新しいマーケットが拡大します。
当然、新しいマーケットの出現とともに縮小するマーケットもありますが、全体を見ればマーケットは大きくなっていきます。
これまでも古い技術が一掃され、新しい技術に置き変わることは、何度もありました。
技術革新が進むことで、ベンチャー企業の中には今後、大きく成長する企業が増えてくるでしょう。
もしかするとGAFAMを追い抜く企業も出てくるかもしれません。
ここ最近の株価の上昇は、技術革新の加速を織り込む形で、どんどん加速しているのではないでしょうか?
そうだとすると、この株価上昇はバブルの天井ではなく、これから加速的に株価が上昇する入り口の段階かもしれません。
3.マーケットは短期的にはランダムに動く
技術革新の中心はアメリカです。
技術革新が加速するこれからも、アメリカマーケットは順調に上昇していくと考えます。
しかし短期的にはどう動くか、誰にも分かりません。
常に、現時点の株価は、全ての材料を織り込んだ適正価格です。
割安、割高と判断するのは人それぞれであり、実際にはそんなことはありません。
常に現状の株価が適正であることを認識しておく必要があります。
したがって、タイミングを図って株を売買をするのはナンセンスです。
長期的に株価が上昇を続けるのであれば、いつ買っても一緒です。
下落したところが、絶好の押し目になるのか、地獄の入り口になるのか、誰にも分かりません。
4.無駄に売買せず長期保有する
コロナショックと呼ばれる世界的な大幅な株価下落は、2020年1月から2月にかけ、S&P500は20%ほど下落しました。
しかし、現在はその下落を取り戻した後、順調に上昇を続けており、市場最高値を更新し続けています
株を頻繁に売買して利益を得ようとすると、どうしても人間の欲が邪魔をして、損するような売買になってしまいます。
これまでの私も損ばかりしていました。
コロナショック時は、下落していく相場の中、「売り」でいくらか稼げましたが、欲を出した結果、リバウンドの上昇で「売り」を積み重ねて、見事に全て焼かれてしまいました。
その時に出会ったのが、以下の書籍とサイトです。
株は売買のタイミングではなく、いかに「長く保有する」か、ということを教えてくれました。
株は長く持ち続けた人が、経済の発展の恩恵を、値上がり利益、配当利益等で享受できるのです。
私は、これから加速していく技術革新に伴い、さらに拡大していくアメリカマーケットからの恩恵を、株を長期保有することで享受しようと考えています。