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ランダムでチャートを作成すればそれっぽく見えるのか?

 

「不確実性超入門」を読み、マーケットはランダムに動くため予測は不可能、ということを学びました。

本の中に、コンピューターでランダムに作成した数値でも、実際の株価変動と同じようなチャートが描けることが書いてありました。

今回、エクセルでランダムのチャートを作成すると、どうなるか試してみました。

エクセルでチャートを作成する

まずは、エクセルでチャートを作る方法を考えます。

ランダムで作成した数値が正規分布を示さなくてはいけません。

以下のサイトを参考にさせてただきました。

そして作成したのが、下のエクセルシートです。

P列に 「=NORMINV(RAND(),0,200)」 と入力し、1000行コピー。

「200」を変化させると、上下幅が変わりますが、200くらいが現実に近いのかな?という気がします。

Q列は日経平均をイメージし、初期値を23,000としてP列のランダム数値を足し合わせています。

折れ線でグラフを作成し、13週と26週の移動平均線も入れてみました。

それっぽい、チャートが出きましたね。

様々なチャート

再計算を実行すると、様々なチャートが現れます。
実際にあるチャートと何ら変わりません。

上げたり、下げたりしながらも、移動平均線にサポートされ、ぐんぐん上がっていくチャートです。多くの方が安心できるチャートですね。

移動平均線にサポートされ、と書きましたが、実際にはサポートされているわけではないのです。結果としてそう見えるだけです。

次は、どこまで落ちるのー?と泣きたくなるチャートです。売り方さんは大喜びですね。

こちらも移動平均線に頭を押さえられているように見えますね。

続いては、下げトレンドから上げトレンドに変わるチャートです。

後になって見ると、買い時はワンポイントで分かりますが、ランダムに揺れ動く流れの中にいた場合、どこで買ったらよいか分からないですね。

まとめ

ランダムで作成したチャートは、本物の株価チャートと見間違えるほどでした。

実際には、経済の動きや会社の状態により、上方向や下方向の力がかかるので、全てがランダムではないのですが、短期的にはランダムの挙動と同じと考えて良いと思います。

その中で、お金と精神を消耗しながら短期トレードを繰り返したところで、結果も運次第といったところでしょう。実際、私も儲かったり、損したり、いろいろでした。無駄なことをしていたと、痛感します。

株価を予測することは不可能であり、その時その時が適正な値を示しています。割高である、割安である、など、ただの思い込みにしかすぎないんでしょうね。

株の売買を始めて20年ほど経って、ようやく気付かされました。